今回ご紹介する施工事例のY様邸は、築100年以上の母屋の建て替えです。元々母屋に住んでおられた、お祖母様に加え、お孫さん夫妻とそのお子様のための新しい邸宅を手がけました。
実は元々あった母屋は、夫妻のお父様が育った場所。
幼い頃に貼った壁のシール、成長が刻まれた柱、ときに喧嘩をして割ってしまったガラスの扉…など随所に、家族の思い出が刻まれていました。
“想い入れのある場所が、このまま全部なくなってしまうのはとても悲しい…。”
そんな想いから生まれたのが、“新しい家には古い母屋のものを何か活かしたい”というご要望でした。
そこで残すことにしたのが、家の中で常に露わになっていた梁や柱です。これは家族みんながいつも目にしていたものでもあり、文字通りこれまで家族を支えてくれたシンボル的な存在でもあります。再生にあたっては、専門家と吟味を重ね、最終的に残した梁は3本。クリーナーをかけて磨き上げ、新しい家の柱として再生することが叶いました。
特にもっとも馴染みのあるお祖母様にとっては、この梁を残すことで、新たな住まいでも違和感なく過ごせるようにとの想いを込めました。またこの新たな梁は、これからも家族の支えとなって、お互いを想い合う絆をも強めてくれることでしょう。
デザイン性の高い家を作ることだけが、建築家の役目ではありません。
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建築家・塩出-SHIODE-
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